自賠責保険料、3年ぶり下げへ 20年度に1割前後

自動車損害賠償責任保険(自賠責)の保険料が2020年度に引き下がる見通しになりました。料率が下がれば17年度4月以来3年ぶりで、下げ幅は1割前後になる方向です。損害保険各社でつくる損害保険料率算出機構で検討を始めており、来年1月にも開く金融庁の審議会を経て正式に決定します。自動ブレーキなど安全装置の普及に伴う人身事故の減少を反映されるみたいです。

自賠責は強制加入の自動車保険で、年4000万台弱の新契約がある。事故でけがなどを負わせたとき、相手に保険金を支払うための保険です。現行の自賠責保険料は自家用車で2万5830円(2年契約、沖縄・離島除く)保険料は単純計算で2千~3千円程度下がります。

一方、物的な損害の賠償や自賠責の限度額を超える補償を担う任意加入の自動車保険は上がります。20年1月から損保大手4社(東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン日本興亜、三井住友海上保険、あいおいニッセイ同和損害保険)の平均で3%引き上がる見通しです。安全装備などの普及で車両の修理にかかる単価が上がっていることが背景にあるみたいです。

 

迫田 郁美

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